ChatGPTを英語学習コーチに!英検®️合格のための学習プランを作ってもらう方法を紹介します
こんにちは!英検対策個別指導クオリアの中島です。
今回は、話題のChatGPTを用いて英検®️合格のための学習プランを作ってみましょう!
私も最近知った方法ですが、早速生徒たちとはこの方法を使って学習プランを作るようにしています。
それでは、順番に学習プランを作る方法をお見せしていきます。
※ちなみに今回利用しているのは有料版のGPT-4です。無料版のGPT-3.5でも同じようなことはできますが、回答の質は結構落ちるので、同じようにはならないことを先に断っておきます。
ChatGPTに英語学習コーチになってもらう
まず初めに、ChatGPTに以下の命令文(プロンプトと言います)を投げてみました。
ここで大切なことは4つあります。
1.あなたは英語学習コーチです。
ChatGPTは、このように役割を与える言葉を入れるとそれを演じて最適な答えをしてくれるようになります。
どのような役割になって欲しいのか、具体的に明示をすると返答も具体的かつ専門的になります。
2.2024年度第一回の試験で英検®️3級を受けます
このように具体的な目標と期限を伝えましょう。
3.プランはSMARTの法則に従って具体的に作ってもらいたいです
SMARTの法則は効果的な目標設定をするためのルールです。
具体的にはこちらにまとめているので、参考にしてみてください。
4.学習プランを作るにあたり、必要なことがあれば私に聞いてください
このプロンプトがなければ、ChatGPTはいきなりプランを作り出してしまいます。
当然ながら自分の状況や勉強量によって、学習プランも変わってきますので、自分用のプラン作りのために、このプロンプトを用いてChatGPTから質問させるようにします。
英語学習コーチChatGPTの返答①
まずこのような返答が返ってきました。英検®️3級の概要的な内容ですね。
もうひとつこのような質問がありました。
これらの質問にはこう返してみます(想像です)。
さて、どんな答えが返ってくるのでしょうか?
英語学習コーチChatGPTの返答②
英語学習コーチとなってくれたChatGPTの次の返事はこちらです。
先ほどの自分の言葉をまとめて、具体的な達成目標を教えてくれましたね。
リスニングとライティングで平均以上の成績ということですので、リーディングでは高得点を取ることが前提とされているみたいです。
あとはパス単は全部覚えること、そして過去問等を利用して試験形式に慣れることが大切という回答でした。
まぁ、当たり前のことですね・・・
あと具体的なアクションプランについての提案もありました。こちらになります。
週3日英検®️学習に使うということですので、3日を3つに分けて弱点強化を図ります。
妥当な答えですが、さらにここから、
深掘りするためのプロンプト
- リスニングを強化するために効果的な学習方法はありますか?
- ライティングを強化するために効果的な学習方法はありますか?
- ライティング力を鍛えるためにChatGPTをどのように活用できますか?
- 単語の効率的な覚え方を教えてください。
- 文法はどうやって学べば効果的でしょうか?
などの質問を重ねて深掘りをしても良いでしょう。
ちなみにライティング対策でChatGPTを使う方法はこちらにまとめていますので、ご参考にしてください。
SMARTの法則に適合しているかどうか
冒頭でSMARTの法則に則ってとプロンプトを出しているので、そちらについてもチェックしてもらっています。
このような返答が返ってきています。
特に気にしたいのはAchievableのところでしょうか。
英検®️4級に余裕で合格であれば、3級も3ヶ月で合格するのは十分実現可能という評価が出てきました。
これがギリギリだったり、たまたまの合格だったら、もしかすると試験日の延長をもとめられるかもしれません。
ただChatGPTは基本的にイエスマンなので、割とポジティブなフィードバックをしてくれがちです。
おだてに乗りすぎないように客観的に判断する目は持っておく必要があると思っておいてください笑
さらに具体的に目標設定を数値化する
ただこの返答でも少し曖昧なように思いましたので、さらに具体的に学習のペースを数値化していきます。
さらに、このようなプロンプトを投げてみました。
ChatGPTの返答はこちらです。
私が実際に生徒たちと学習プランを作るときは、ここまで落とし込みをして、毎月の学習目標と毎週の学習課題を作っています。
今までは、本当にノートに書いて計算していたんですが、これだけあっさりやってもらえるとすごく楽ですね笑
ちなみに、文末の[>_]の部分をクリックすると、どのような計算式で計算したのかを見せてくれます。
このようなテクノロジーで一瞬で答えを出すことには賛否両論があるでしょうね。
小学生のうちは、こういう計算の仕組みも一応理解しておいた方がいいかもしれません。
一応、授業では、「どういう風に計算したらいいと思う?」のように計算の考え方を聞いたりもしています。
計算自体はもうしなくてもよいでしょうが、計算の考え方を理解しておくことは大切なことですね。
達成目標を月毎に表にしてもらう
ちなみにこんなこともできますよ。
「学習量の達成目標を月毎にまとめて表にしてもらえますか?」
と聞いてみました。
こうすると毎月の課題量が視覚的にも分かりやすくなりますね。
ただ、過去問などは毎月均等にというよりも、ある程度実力がついてからこなして行っても良いので、2月と3月は問題集、4月と5月は過去問、というように時期によって課題を変える方が効果的だと思います。
この辺りは自分で考えて、プロンプトを変えるなどの作業が必要ですね。
ChatGPTは万能ではない
この一連の流れを見てどう感じられたでしょうか?
「すごい!」と思った方もいるかもしれませんが、一方で「あんまり大したことないな・・・」と正直、思われた方もいるかもしれません。
実は私は後者なんです。
というのも、正直私からすれば「課題の計算などを素早くやってもらえて便利だな」くらいの恩恵しかないからです。
普段から大体自分がやっていること、言っていることなので、ChatGPTが特に新しい何かを言っているわけではありません。
でも、ChatGPTってそういうもんなんです。
なぜならChatGPTは過去の情報のデータベースを元にあなたに答えを返しているわけですから、新規性や創造性のあるアイデアを返してくれるわけではありません。
もうすでに答えが出ていることをアウトプットしているだけですからね。
「あなたが聞いたことに対して当たり前の回答をしてくれる」
これがChatGPTだと理解することが大切です。
一方で、当たり前のことだからと言って価値がないわけではありませんし、特に英語学習においては当たり前をきちんとこなせる人が最終的に伸びていきます。
ChatGPTは当たり前のことを当たり前に確認するためのツールとして活用することが大切です。
ChatGPTと上手く付き合おう
ChatGPTはすごいツールだと思っていますが、一方でその凄さを発揮できるかどうかは、使う人の目標の持ち方や質問のスキルにもよります。
使い方を正しく理解している人は、学習を効率化できるでしょうが、よく分かっていなければどれだけすごいテクノロジーがあっても、意味を為しません。
とにかくAI時代の変化はすでにきているので、いち早くChatGPTの使い方に慣れることで学習効率、働き方などにおいて大きな違いになってくると思います。
簡単にですが、2つChatGPTを使いこなすためのポイントを書いておきます。
目標を持つこと
ChatGPTはあなたの目標達成のために必要なアイデアを教えてくれますが、あなたに何かの目標を与えてくれるわけではありません。
自分自身で明確な目標を持った上で、ChatGPTを利用することが大切です。
具体的に質問すること
ChatGPTは良くも悪くも質問者の鏡です。
すなわち、具体的に聞けば具体的に返してくれますし、曖昧に聞けば曖昧な答えが返ってきます。
先ほどの項目にも関連しますが、自分自身できちんと明確な目標を持って、そのために具体的な指示を与えることが、上手く使いこなすためのコツだと思います。
いずれにせよ使ってみて分かってくることなので、まずは使ってみることをおすすめします。
まとめ
さて、今回はChatGPTを使って英検®️合格のための学習プランを作ってもらう方法について書いてみました。
当然ですが、今回は記事用にChatGPTを使っているだけなので、もう少し具体的に質問を重ねていく必要があるかと思います。
また、途中でも触れましたが、問題集は全て均等に進めたり、完璧を目指すよりも、実力や時期に応じて変えたり、選択と集中をすることも大切です。
特に、単語はテストまでの期間が短い場合は、難易度の高めのものは切り捨てて重要単語の定着を優先させることもあります。
このようにやはり生身の人間がケアすべきポイントはたくさんあると思いますので、あくまでも目標作成のための補助ツールでしかありません。
すべてChatGPTが解決してくれるわけではなく、自分の目的達成を効率化させるためのツールであると理解しておきましょう。
それだけでもとても有益なんですけどね。
それでは今回は以上です!